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2016年4月5日火曜日

中国:北京地下鉄で転落事故多発、2年間で39件

【中国】3月31日付の北京紙・新京報によると、同市の地下鉄で2014年1月から今年3月までの約2年の間に、線路への転落事故が39件起きた。なかでも地下鉄1号線が計21件で最多を記録。これに2号線が11件で続いた。

 転落事故が発生する時間は、朝晩のラッシュアワー以外が多く、午前9時~午後5時で20件を数えた。転落の原因は、「自殺のため自分で飛び込んだ」ケースが26件で最多。「病気によるめまい」などで転落したケースも4件あった。

 北京工業大学の専門家によると、地下鉄1、2号線は乗客が多いにもかかわらず、空間が狭くて圧迫感があり、自殺衝動が起きやすいという。両路線の駅の多くで、スクリーンドアが設置されていないことも転落事故が多い原因とみられている。

 1、2号線は北京市の地下鉄で最も古く、プラットホームの強度不足からスクリーンドアを設置できない。地下鉄運営会社は今後、ホームの補強などをした上で、スクリーンドアの設置を進めていく考え。

 また、地下鉄運営会社では、自殺を未然に防ぐため、事前に兆候を察知して声掛けを行うといた取り組みも進めている。

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